幻と記憶と

：わは～
：何やらご機嫌だね。
：いえ、大したことじゃないのだけど、たまにはお外に出るのもいいわねと思ってね。
：普段休日って引き籠ってるもんねぇ。
：別にいいじゃない。外出ても暑いだけだし、太陽光がわたしを殺そうとするんだし。本当にアクアエデンみたいに完全夜型都市ってないのかしら。
：エリナが言うのもなんだけど、私達吸血鬼のために作られた都市だからね。夜型都市なのは仕方がないよ。
：いいなーいいなー。私もそこに住みたいわ。
：でも実際そうなったとして、私が外に出るかと言われれば・・・否とは言い切れないわね。最大の障害がなくなるわけだから。
：どれだけ太陽苦手なの！？
：政府と政府の犬の次位に嫌いよ。上が腐っているんじゃ変わるものは何もないわ。あるのは絶望だけよ。
：って、ゲームでいってた。実際その通りだと思う。
：あ、でも中の人曰く、現実が一番嫌いっていってた。
：中の人・・・。
：ま、今は中の人なんてどうでもいいわよ。どうせテキストだけ書いてそれを私たちに読ませる簡単なお仕事しかしてないのだし、はっきり言って無用の――。
：はいはいストップストップ。それ以上言うと、今度から出番がなくなるかもしれないよ？
：やれるものならやってみなさいよ！
：（あ、これフラグだ・・・）
※フラグが立ちました。

：ま、それはともかく。久々の外出をしてみたわけよ。この私が、わざわざ日中ね。
：で、どうだったの？
：・・・１０分持たなかったわ。
：早い・・・というか弱い・・・。
：太陽なんてもう少し輝度が下がればいいのに！　熱量はそのままで。
：いくらなんでも無茶振りすぎるよ！？